薬剤師国家試験の合格基準まとめ【第111回対応・合格点と合格率の推移】
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薬剤師国家試験の合格基準は、合格発表の日に厚生労働省が公表します。この記事では、第108回から第111回までの合格基準と、第100回から第111回までの合格率の推移を、厚生労働省の公表資料をもとにまとめました。
次の第112回は2027年2月20日・21日の実施です。合格基準は、過去の回と同じく合格発表の日に公表されます。
合格基準は3つの条件をすべて満たすこと
第111回の合格基準は、次の3つをすべて満たした人が合格です。第108回から第111回まで、条件の形は同じでした。
- 全問題の得点が426点以上(第111回。合格点は回ごとに変わります)
- 必須問題は、全問題への配点の70%以上で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上
- 禁忌肢問題の選択数が2問以下
2つ目の条件が、いわゆる「足切り」です。必須問題の合計が7割に届いていても、物理・化学・生物・衛生・薬理・薬剤・病態・法規・実務のどれか1科目が配点の3割を下回ると、合格できません。3つ目の禁忌肢は、選ぶと患者さんに重大な危害が及ぶ選択肢のことで、3問以上選ぶと不合格になります。
配点は1問2点です。満点は回ごとに違い、正答なし(解なし)とされた問題がある回は、その分だけ満点が減ります。
第108回〜第111回の合格点
| 回 | 合格発表 | 満点 | 合格点 | 満点に対する割合 |
|---|---|---|---|---|
| 第111回 | 2026年3月25日 | 686点 | 426点 | 62.1% |
| 第110回 | 2025年3月25日 | 690点 | 426点 | 61.7% |
| 第109回 | 2024年3月19日 | 688点 | 420点 | 61.0% |
| 第108回 | 2023年3月22日 | 690点 | 470点 | 68.1% |
合格点は、その年の受験者全体の得点をもとに決まる相対基準で、毎年変わります。第108回の470点から第109回は420点へ50点下がり、そのあと第110回・第111回は426点でした。満点に対する割合で見ると、第109回〜第111回は61〜62%、第108回は68%です。
なお、合格点は問題の難しさの影響を大きく受けます。「何点取れれば安心」という固定の点数はありません。過去問や模試では、点数の絶対値より、必須問題の得点率と各科目の3割ラインを確認しておくのが安全です。
第100回〜第111回の合格率の推移
| 回 | 受験者 | 合格者 | 合格率 | 新卒 | 既卒 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第111回 | 12,774人 | 8,749人 | 68.49% | 86.25% | 41.33% |
| 第110回 | 13,310人 | 9,164人 | 68.85% | 84.96% | 43.94% |
| 第109回 | 13,585人 | 9,296人 | 68.43% | 84.36% | 42.42% |
| 第108回 | 13,915人 | 9,602人 | 69.00% | 84.86% | 44.05% |
| 第107回 | 14,124人 | 9,607人 | 68.02% | 85.24% | 40.75% |
| 第106回 | 14,031人 | 9,634人 | 68.66% | 85.55% | 41.29% |
| 第105回 | 14,311人 | 9,958人 | 69.58% | 84.78% | 42.67% |
| 第104回 | 14,376人 | 10,194人 | 70.91% | 85.50% | 43.07% |
| 第103回 | 13,579人 | 9,584人 | 70.58% | 84.87% | 47.00% |
| 第102回 | 13,243人 | 9,479人 | 71.58% | 85.06% | 50.83% |
| 第101回 | 14,949人 | 11,488人 | 76.85% | 86.24% | 67.92% |
| 第100回 | 14,316人 | 9,044人 | 63.17% | 72.65% | 53.12% |
受験者数・合格者数・合格率は、総数(6年制新卒・6年制既卒・その他の合計)の値です。新卒・既卒の合格率は6年制の受験者について示しています。
合格率のポイント
- 第102回以降の合格率は、68〜72%の範囲でした(第101回は76.85%)。
- 新卒の合格率は、第102回から第111回まで84〜86%台で、ほぼ横ばいです。
- 既卒の合格率は、第111回で41.33%。新卒との差は約45ポイントあります。第100回は53.12%、第101回は67.92%でした。
- 第111回の受験者は12,774人で、第110回の13,310人から536人減りました。合格者は9,164人から8,749人へ415人減っています。
第111回の結果(男女別・新卒既卒別)
| 区分 | 出願者 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 総数 | 14,261人 | 12,774人 | 8,749人 | 68.49% |
| 男 | 5,575人 | 4,929人 | 3,192人 | 64.76% |
| 女 | 8,686人 | 7,845人 | 5,557人 | 70.83% |
| 6年制 新卒 | 8,856人 | 7,781人 | 6,711人 | 86.25% |
| 6年制 既卒 | 5,257人 | 4,871人 | 2,013人 | 41.33% |
| その他(旧4年制卒・受験資格認定者) | 148人 | 122人 | 25人 | 20.49% |
合格基準から考える勉強の優先順位
- 必須問題を落とさない: 全体の点数が足りていても、必須問題が7割未満、または1科目でも3割未満なら不合格です。苦手科目をゼロにしないことが先決です。必須問題の進め方は必須問題集の使い方にまとめています。
- 禁忌肢は2問まで: 禁忌の知識は、点数以前に合否の条件です。薬の禁忌・慎重投与の整理は後回しにしないほうがよいです。
- 新卒で受けるほうが合格率は高い: 第111回は新卒86.25%、既卒41.33%でした。在学中の1回目で合格を狙う計画を立てる根拠になります。日程と出願は第112回の日程・出願で確認できます。
出典
- 第111回薬剤師国家試験合格基準及び正答について(厚生労働省・2026年3月25日)
- 第111回薬剤師国家試験の結果について(厚生労働省)
- 試験回次別合格者数の推移(厚生労働省)
- 薬剤師国家試験(厚生労働省)(第108回〜第110回の合格基準はここから各回のページへ)
最終更新: 2026年9月30日
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