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【タケルダ配合錠】アスピリンとランソプラゾールの配合錠はどんな人に使うか君にはわかるかな?

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こんにちは、ひゃくさんです!

薬剤師国家試験の時も勉強してましたが、薬剤師として働き出してからも勉強勉強の毎日です。

今日も持参薬チェックをしている時に気になった薬があったのでそれについて勉強していこうと思います。

 

 

何の薬かというと「タケルダ配合錠」。実習してる時も薬局のバイトしてる時も聞いたことがない薬でした。

 

まぁ、聞いたことないけどおそらく武田の薬だろうなと思いましたw

武田の薬は覚えやすいですよね。タケプロンとかタケキャブとか!

 

とりあえずなんの配合錠だろうと調べてみると、アスピリンとランソプラゾールの配合錠でした。

 

???

 

私が知っている配合錠は、基本的に同じ病態に効く薬。例えばテネリグリプチンとカナグリフロジンの配合錠である「カナリア」は、DPP4阻害薬とSGLT2阻害薬であり、どちらも糖尿病に効果があります。

 

そんな風に配合錠は基本的に同じ病態に効くと思っていたので、アスピリンとランソプラゾールの組み合わせに少し驚きました。

 

だって抗血小板薬とPPIを何のために配合錠にしているかわからないから。

 

ただ一緒に服用しないといけない必要性があるんだと思いしっかり考えてみると、答えは意外と簡単だったんです。

 

みなさんはわかりますか?

 

わからない人にヒント。

アスピリンの作用機序に注目すればいいかも・・・・・

 

 

答えは、COX-1阻害作用を持つアスピリンの副作用である消化性潰瘍をランソプラゾールで防ぐためです。

 

ね?よくよく考えると簡単でしょ?w

 

ただ、なぜ私が一瞬戸惑ったか。

それはアスピリンがCOX阻害作用を持っているということをあんまり意識していなかったからです。

 

現在アスピリンは低用量で用いられることが多く、抗血小板薬というイメージがかなり付いています。

 

しかし、アスピリンはCOX阻害作用により解熱・鎮痛剤としても用いられます。

なので同じくCOXを阻害するNSAIDsのように消化性潰瘍という副作用を持ちます。が、本当に抗血小板薬というイメージが強すぎて私はすぐに答えにたどり着けなかったんですねぇ。

 

みなさんはすぐに分かりましたか?

たぶん、少なからず同じように考えてしまった人も多いと思います。

 

国家試験のとかで問題としてそれが出てくるのであればすぐに気づくと思いますが、実際の現場で急に出てくるとわからない。

改めて薬剤師としてしっかり勉強していかないといけないなと思いました。

 

ちなみに今回タケルダ配合錠に触れたので特徴的な適応についても述べていきましょう。

添付文書にはこのように書かれています。

【効能・効果】
下記疾患又は術後における血栓・塞栓形成の抑制
胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往がある患者に限る)
狭心症
(慢性安定狭心症、不安定狭心症)、心筋梗塞、虚血性脳血管障害(一過性脳虚血発作(TIA)、脳梗塞
・ 冠動脈バイパス術(CABG)あるいは経皮経管冠動脈形成術(PTCA)施行後

添付文書より引用

ここで注目して欲しいのは「胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往がある患者に限る」ということです。

そう、誰にでも使っていいわけではなく胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往がある人にしか使えないのです。

 

さ、ら、にここで注目して欲しいポイントがひとつ。

それは、「既往がある患者」というワード。

既往ですので現在消化性潰瘍がある人には使ってはいけないのです。

 

その証拠として添付文書の禁忌の欄に「消化性潰瘍のある患者」と書かれています。

アスピリンのプロスタグランジン生合成抑制作用により胃の血流量が減少し、消化性潰瘍を悪化させることがあるからですね。

 

薬って難しいです。

ひとつのことを調べようとすると知らないことが次から次へ。

 

今回は持参薬チェックで出てきた薬で、働いている病院では採用されてない薬でした。だからといって私はスルーしたくないし、今回勉強したことはしっかり覚えていこうと思いました。

 

これからも、「あれ?」と思う薬に会う機会がたくさんあると思います。それにしっかり向き合って薬剤師としてスキルアップしていきたいですね。

 

みなさんの興味を持った薬があれば教えて欲しいです!

では!