やくろぐ│人の薬に立ちたいブログ

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なぜ自分の薬を他の人にあげたらダメなのか

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最近、自分に処方された薬を他の人に譲渡するという問題がSNS上で話題になってます。

 

人に勝手に渡して副作用が…

薬の効果が薄まってしまった…

 

そういうことは、本当にあり得ることなのです。

そんなとき、薬を渡したあなたは責任をとれますか?

 

今回は薬剤師視点でなぜ他の人に薬をあげたらだめなのかを解説していきます。

似た薬でも効果や副作用に違いがある

一言に風邪薬や、痛み止め、高血圧の薬と言っても本当に多くの薬があります。

もちろん薬の効き方にも違いがあるのですが、だからといって「こっちの方が効くよ」って勧めないでください。

 

その分副作用の出方にも違いがあるし、飲みあわせが変わってくる可能性だってあります。

 

安易にもらった薬を飲んで副作用が出るというのは他人事ではないのです。

 

薬の副作用には個人差がある

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 先程薬には違いがあると述べましたが、それを飲む人によっても違いがあります。

 

お酒に強い人がいれば弱い人もいるように、人によって同じ薬でも効き方や副作用の出方に違いがあるのです。

その違いは遺伝子の違いです。

 

もちろん薬をあげる人と貰う人の遺伝子は違いますよね?

薬をもらう人にはアレルギーだってあるかもしれません。

 

「私は副作用出てないしめちゃくちゃ効くからあげるよ」というのは、お酒が本当に弱い人にこれは効くよといってアルコールを渡しているようなものです。

私には副作用出てないから大丈夫という考え方はやめてくださいね。

 

服薬の管理ができない

薬剤師として一番困るのが、患者さんが今どんなお薬を飲んでいるか把握できないことです 。

お薬手帳を持参している人は昔よりかなり多くなったと聞きます。それはとてもいいことで、今飲んでいる薬は何か。新しく出された薬との飲み合わせはどうか。など、薬の管理がしやすくなっています。

 

医者だってお薬手帳の情報から、どんな薬を処方して症状を治していこうか判断しているのです。

 

もちろん副作用が出た時も、お薬手帳によりどの薬が怪しいか考えるわけなのですが、もしその人がもらった薬でなければその予測は全く無駄なものとなっていしまいます。

 

だって、お薬手帳にはその情報がないから

 

お薬手帳は自分の身を守るものと思ってください。それを健気に病院や薬局に持って行っていても、ほかの人からもらった薬を飲んでしまえば無駄なものとなってしまいます。

 

薬剤師はお薬手帳の情報を信じていますので、そのようなことはないようにしてください。

 

予測が困難

現在、医療費削減等によりOTC医薬品と言われるドラッグストアでも買える一般医薬品が注目されています。

 

それと同時に薬剤師は薬の飲み合わせなどを見るときに、そのOTCを飲んでいないか確認することが多くなってきました。

なのでOTC医薬品にはどのようなものがあるか、どのようなことに注意しないといけないかを把握しています。

 

しかし、病院から処方された薬というのはOTC医薬品では販売されていないような薬が多数存在し、OTC医薬品とは違った注意が必要となってきます。

もしそれを黙って飲んでいたりすると予測のしようがありません。

結局原因不明となる可能性だってあります。

 

あなたは医者でも薬剤師でもない

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そもそも医者でもない人が勝手に薬をあげていること自体、本当に恐ろしいことです。

風邪薬一つにしたって、注意しないといけないことがたくさんあるというのに。

 

もしどうしてもその薬を飲みたいのなら医者に相談をしてください

こういう理由でこちらの薬を飲みたいんですと。

 

もし飲む必要があると医師が判断すれば処方してもらえるし、ダメだと判断すればもらえません。

ダメな時もそれなりの理由があったのかと、飲まなくてよかったなと思ってください。

 

それほど薬を自分たちで選ぶということは怖いことなのです。

わからないことは専門の知識を持つ医師や薬剤師に相談するのが一番です。

 

高齢化が進む日本ではこれからもっと薬と身近になっていくでしょう。

そんな中、薬とどう向き合っていくかが大事なポイントとなっていきます。

 

ネットでこんな情報を得た。テレビでこんな事を言っていたということを鵜呑みにせず、専門家に聞くのが一番いい方法だと思います。

健康に長く生きるために。

 

 

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www.103yakyaku.com